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2023/08/08

運営する種苗会社のノウハウ生かしながら/土・野菜・消費者を健康に【ネットワーク東海8月2週号】

津市稲場町の「ナコスブロッコリーファーム」ではブロッコリーをはじめ、さまざまな野菜を栽培している。代表取締役の東村篤志(ひがしむらあつし)さん(44)は先代からの思いを胸に、一年を通じて野菜作りに挑戦している。

ナコスブロッコリーファームを運営する株式会社ナコスは、元々は品種開発・研究を行う種苗会社だった。しかし、先代が亡くなり篤志さんが引き継いだ5年ほど前に、事業を多角化させようと野菜の栽培をスタートさせた。
ブロッコリー以外にもリーフレタスやニンジン、ホウレンソウ、パクチー、ナス、トマト、パプリカなど作付ける野菜は多岐にわたる。6月後半から7月前半に収穫するトウモロコシは人気商品で、店頭販売では20~30人ほどの列ができることもあるという。最近ではオカヒジキも栽培している。
ブロッコリーとケールを掛け合わせて開発した「アレッタ」は、種苗会社としてのノウハウが光るナコスブロッコリーファームのオリジナル野菜だ。津市内の小・中学校の給食にも使用されている。また、栽培する「ブロッコリーケール」は、通常のケールより食べやすく栄養価も高いため、消費者に人気。煮崩れしにくく、スープや鍋などへ入れるとおいしいという。
ナコスブロッコリーファームでは、適量の鶏ふんなどの有機質肥料を中心に、時間をかけてバランスの取れた土作りを行っているのが特徴だ。「土を健康に・野菜を健康に・食べる人を健康に」というのが、先代から続くコンセプトだという。
篤志さんは「もの作りが好きなので、思い通りに野菜ができるとうれしいですね。農業にはものを作る楽しさがあります」と話す。

◎異常気象に備え/収入保険へ加入
ナコスブロッコリーファームでは、毎年のように規模拡大に取り組む。地元の耕作放棄地を活用することで、地域農業を永続させたいとの思いもある。
順調に規模を拡大しているが、近年多発している異常気象による影響が心配だという。昨年も長雨で一部の作物に被害が発生。収入保険に加入しており「異常気象による被害に備えることができるのはもちろん、規模拡大も反映できる仕組みも収入保険の魅力です」と篤志さんは話す。
今後は、さらなる規模拡大が目標だという。「特にブロッコリーが需要に供給が追い付いていない状況なので、十分な供給ができるようにしたいです。まずは経営面積10㌶を目指したいです」と意欲を示す。

 

 

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