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2023/06/15

安心・安全でおいしいお茶づくり【ネットワーク東海6月2週号】

「かぶせ茶は、しっとりとした旨味・甘味 とさわやかな苦み・渋みを併せ持ち、入れ方によって異なる味わいを楽しめる魅力をもっている」と話すのは、伊勢茶工房株式会社ささらの代表取締役、大野 博司(おおの ひろし)さん(65歳)。
鈴鹿市の西部地区のかぶせ茶産地において、既存の 買葉工場2軒、自園自製工場1軒が合併し、協力農家数86軒、栽培面積約90haの茶園に対応可能な製茶工場を持っている。

製茶工場の減少が毎年続く中、地場産業である伊勢茶存続のため、地域のために、もともと交友関係のあった3人が発奮し、平成18年に、伊勢茶工房株式会社ささらを立ち上げた。
会社が軌道に乗るまで、  園地の買い付け資金や、設備費用にかかる導入資金の準備に大変苦労したという。
伊勢茶工房ささらでは、少ない従業員でも効率よく製造できるよう、全ての工程を自動化し、コンピュータで管理している。摘み取った生葉を搬入し、蒸し・冷却・葉打ち・粗揉(そじゅう)・揉捻(じゅうねん)・中揉(ちゅうじゅう)・精揉(せいじゅう)・乾燥までの工程を機械で自動化。機械の異常などもコンピュータで一括制御するなど工夫している。
栽培から製茶、販売までを自社で一貫して行っているため、産地の違う茶葉が混ざることなく、伊勢茶100%のお茶を販売することができる。そこも伊勢茶工房ささらのお茶の魅力だ。
「近年の温暖化や長雨などの異常気象への対応が大変だ」と話す大野さん。
お茶は冬と夏の寒暖差によって味に深みが出るため、品質の維持に大変苦労しているという。
安心・安全のために工場の衛生管理の徹底にも苦労しており、清掃・禁煙・土足厳禁・帽子着用を義務付け、異物の混入を防ぐために努力をしている。
「自分が育てたお茶を消費者の方に評価してもらえることや、自然の移り変わりを間近で感じられること、また鈴鹿のかぶせ茶の魅力を全国へ発信し地域のお茶業界が活気づいていくことにやりがいを感じている」と話す大野さん。
かぶせ茶へのこだわりや、製造工程を一人でも多くの人に知ってもらいたい気持ちから、自社工場の見学なども積極的に受けている。
また、鈴鹿市と連携し、ショッピングモールなどで試飲会を催し、鈴鹿のお茶のおいしさをPRする活動も行っている。
「後継者が育ち、今後さらに地域のお茶が活気づいていくことが目標」と話す大野さん。「お茶の生産はすごく大変ではありますが、職場のみんなと毎日楽しく仕事をするように心がけています」と笑顔で話した。

工場見学で説明している様子。

かぶせ茶

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