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2025/07/11
自家農園産小麦などで本格ドイツパン【ネットワーク東海7月2週号】
いなべ市藤原町の「フライベッカーハウス」は、ドイツ国家が職のスペシャリストとして認める資格〝ゲゼレ〟を取得した寺園紗也さん(45)が営む本格ドイツパンの店だ。
語学留学中に出合ったドイツパンの味に魅せられ、現地で3年間修業を積み、技を磨いた。その後、紗也さんの地元・名古屋市で開業。結婚を機に、自然豊かなこの地に移転した。
店名に込められた「フライベッカー(誇り高きパン職人)」の精神の下、自家農園「八風(はっぷう)農園」で栽培されたライ麦や古代小麦を、オーストラリア製石臼で毎朝製粉している。小麦の味をかみしめるのもドイツパンの魅力の一つ。紗也さんは「日常的に食卓に並ぶパンというよりは、特別な日に楽しむパンを目指している。例えば、おいしいソーセージやチーズを買った日に『今日はサヤさんのパンにしよう』と思っていただけたらうれしい」と笑顔で話す。
将来は、八風農園100%の素材で完結する究極のドイツパンを作りたいと意気込む。