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農業共済新聞

異業種から参入 地元の良さを伝えたい【ネットワーク東海8月2週号】

2022-08-23

おわせむかい農園・尾鷲市

尾鷲市向井の「おわせむかい農園」は、耕作放棄地などを利用した約2.8㌶でブルーベリーやオリーブ、キャビアライム、フィンガーライム、アボカド、ダイコンなどを栽培する。尾鷲ヤードサービス株式会社が運営している。

以前は中部電力尾鷲三田火力発電所の保全や環境整備を行っていた。発電所の撤退に伴い「社員が地元で働き続けられるように、向井地区で盛んな農業の世界で頑張ってみよう」と、2018年10月に尾鷲ヤードサービスの農業部門として始まった。
元々は「甘夏」を栽培する段々畑だった場所を雑草と闘いながら開墾。専門家の指導を受けながら整備に汗を流した。「ゼロからの挑戦のため、慣れない作業に苦労したし、うまくいかないこともたくさんある。各農作物の特性や仕事のノウハウを覚えるのが大変だった」と農園代表の岡文彦さん(55)。「天候や自然環境で品質や収穫量が左右されるが、地元の方々の協力もあり助かっている」と話す。
農園を知ってもらおうと、7月1日~8月上旬まで完全予約制のブルーベリー狩りを実施。オープン前に、地元小学生を招いて収穫体験を行った。期間中はコンテナカフェでスムージーなど飲食物を提供する。
岡さんは近隣の店舗と連携しながら、収穫した農作物で新商品の開発に取り組む。県内外から集客し、地元の雇用につなげたいと奮闘する。継続のため、向井地区の良さを多くの人に知ってもらい、体感してもらうことが一番と、人々が集う農園の未来を思い描く。

また、向井地区だけで栽培されている地元の伝統野菜で青トウガラシの「虎の尾」を使ったしょうゆや調味料などの販売を通して、地域文化を継承していく。

農園の従業員たち。後列左から笠松千恵子さん(56)、岡小百合さん(57)、山口恵子さん(60)、前列左から岡さん、樋口正宏さん(55)

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