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農業共済新聞

自然と共存する息長い農業を【ネットワーク東海5月2週号】

2022-05-18

御浜町下市木の福田大輔さん(43)は、園地約2㌶で温州ミカンや「不知火」などかんきつ約10種類を栽培している。

選定作業をする福田大輔さん

横浜市で生まれ育った福田さんは家庭菜園が趣味で、以前から農業ができる理想的な移住先を探していた。三重県に移住した友人を訪ねた際に、足を延ばした御浜町で「年中みかんのとれるまち」というキャッチフレーズが書かれた看板が目に留まった。青い海と町中にあふれるミカンの木、力強い自然のエネルギー、御浜町の人々の温かさに感動し、家族で6年前に移住。農業のアルバイトや三重県の新規就農者研修制度で2年間、栽培技術を習得後に園地を借り独立した。
就農後は台風でミカンの木が根元から掘り起こされたり、資金繰りや人集めに苦労したりと作業が思うように進まないことがあり、「心が折れそうになった時があった」と当時を振り返る。
必要最低限の農薬と有機肥料で栽培されたミカンは、本来の雑味のないすっきりとした味で、地域の直売所で評価が高い。出荷の際は「まずお客さんに手に取ってもらう」ことを心がけ、目を引くよう福田さんの似顔絵入りのオリジナルラベルを貼った。
「長く続けるために園地整備に取り組むとともに、栽培管理を徹底し、作業効率を上げ、品質を安定させたい」と福田さん。「安心でおいしいミカンをたくさんの人に届けたい」との思いを形にする難しさを感じながらも、自然と共存する息の長い農業を目指す。

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