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2023/10/23

水稲のオーナー制度受け入れ/食にもっと関心を/【ネットワーク東海10月2週号 トップ】

「自分で植えた米を自分で収穫することで食育につながっていけばうれしい」と話すのは、ツーライフ農園の北出茂樹(きたでしげき)さん(69)。伊賀市川東で伊賀米「コシヒカリ」を約15㌶で作付けする。一部を企業を対象としたオーナー制度「水田オーナーズクラブ」と協力し、田植えや稲刈りの体験を受け入れている。できるだけ余分な肥料や農薬などを使わず、自然な方法で栽培する。

5月中旬ごろに田植え体験を実施。約100人を超える参加者が集まり、盛況だった(6月4週号28日付に掲載)。9月初旬には稲刈り体験を2日間に分けて開催。初めて鎌を持って稲を刈る参加者もいて、北出さんや関係者たちがサポートし、子供たちから大人まで安心して楽しんでいた。
収穫した稲を丁寧に束にし、穂を事前に取った稲で結び、稲架(はざ)かけをして乾燥機を使わずに天日干しする。後熟が進み、おいしい米ができるという。「こういった知識をもっと若い人に伝えて、米作りの良さを知ってほしい」と北出さんは話す。
別の日には伊賀市立壬生野小学校の5年生を対象にした収穫体験を受け入れ。壬生野地域まちづくり協議会とJAいがふるさとの主催で行われた。児童たちが5月から一つずつ鉢に苗を植え、大事に育てた水稲を鎌で丁寧に刈り、満面の笑みを浮かべた。
その後、児童たちが田植えをした稲穂を鎌で刈り、土に足を取られる場面も。悪戦苦闘しながら刈り取りを楽しんだ。北出さんは「小さい頃から田植えや稲刈りを経験することで、米を育てることの楽しさ、収穫時の達成感、自分が収穫した米を食べるおいしさを知り、米離れする人が減ってくれるとうれしい」と話す。
ほかにも生米を使った菓子やパンなどを自分で作り、食べてもらう体験イベントを小学校やJAと協力して計画している。
「体験に参加してもらうことで農業の楽しさや苦労を経験して、食に対してもっと目を向けてもらいたい」と将来の担い手候補の育成や食育に取り組む。

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