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2026/01/29
新鮮な伊賀産ハウスレモンを提供【ネットワーク東海1月4週号 トップ】
ハウスでレモン/新鮮な伊賀産提供/稲守浩一さん・伊賀市
伊賀市上神戸の稲守浩一さん(65)は「地元であまり栽培されていない作物を作ってみよう」と、市内では珍しいレモンのハウス栽培に取り組んでいる。
JAを定年退職後、現在は嘱託職員として働きながら水稲約1・7㌶に加え、レモン4㌃を栽培している。
退職前の2019年4月に「マイヤーレモン」の苗木を4本地植えした。シカによる被害の影響もあり、苗木は枯死。翌年にマイヤーレモン10本とレモン「璃(り)の香(か)」10本を再度地植えした。冬場にはわらを敷くなど防寒対策を講じたが、寒さの影響は大きく、3本が枯死し、現在は17本を栽培している。
この経験から地植え栽培だけでは冬季の寒さや野生動物による食害の影響を受けやすく、安定した収穫は難しいと判断。21年に既存の苗木を植えていた園地にビニールハウスを建てた。資金にはJAいがふるさとの営農振興基金の支援を利用。直売所への出荷が目的のハウス建設費に対する助成があったという。
稲守さんは「農業に携わってきた経験を生かして、新しい作物にチャレンジできて良かった。地域の農家さんからいろいろな情報提供やアドバイスを受けることが本当にありがたい」と笑顔で話す。ハウス栽培に移行したことで、気温や降霜の影響を避け、生育が安定。成長速度は地植え時よりも早いという。
◎農薬使用抑え
一方で農薬をあまり使わずに栽培しているため、アゲハチョウやカミキリムシの幼虫、カイガラムシなどによる病虫害対策には苦労があった。「丁寧な観察と、見つけたものを手で除去する根気強い作業で、果実の健全な生育が保たれている」と話す稲守さん。収穫したレモンの多くは地域の直売所と学校給食向けに出荷されている。「地元の人に新鮮で安心な〝伊賀のレモン〟を届けたい。木が成長してきたため、今後はハウスを移動させ、珍しい野菜作りにも取り組んでいきたい」と意気込む。
