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2025/12/02
おにぎり専門店経営/米消費拡大後押し【ネットワーク東海11月4週号】
おにぎり専門店経営/米消費拡大後押し 地元農産物も利用/川出 一成さん・鈴鹿市
鈴鹿市南玉垣町のおにぎり専門店「MAINE at ONIGIRI(マイネ・アット・オニギリ)」では、地元農産物の活用を軸とし、注目を集めている。
オーナーの川出一成さん(34)の実家が水稲農家のため、米の消費減少に危機感を持ったことが出店の背景だ。川出さんは「鈴鹿のおいしいものをもっと広めようと思い、おにぎりならお米だけでなく、一つ一つの地元食材も最大限に生かせると思った」と話す。
「株式会社瑞穂の国川出農園」が栽培した品種「みずほの輝き」を米に使用。粒が大きくつやがあり、冷めても硬くなりにくいという特徴を持つ。繊維が細かく米を柔らかく包む「桶留水産」の新のりを使用。柔らかく甘みのある脂身が特徴の「株式会社ヤマザキファーム」の〝幻泉山﨑豚〟、ビタミンの栄養価が通常より高い「有限会社スズランファーム」の卵など具材とのりを川出さんが自ら厳選した。
店内はカフェのようなモダンな雰囲気で、女性や一人客でも入りやすい設計となっている。妻の舞さん(35)が店に立つ。元保育士の経験を生かす舞さんは「保育の現場で培った〝子供から大人まで安心して過ごせる空間づくり〟を心がけています」と笑顔で話す。