NOSAI三重は「信頼のきずな」で農家・地域の未来を支える活動をしています。

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TOPICS

積雪及び寒害による注意喚起

2018-12-11

農作物等の被害防止に向けて、以下の点にご注意ください。

【全般】
 降雪時の農地・農業用施設の見回りは、気象情報を十分に確認するとともに、次の点に留意しつつ、作業者の安全確保を最優先に、対策の徹底を図る。
(1)道路・ほ場周辺で、隣接する用水路、落差等がある場所には近づかない。
(2)見回りをする際には一人では行かない。
(3)滑りにくい靴を履く。
(4)倒壊の恐れのある施設には近づかない。
(5)ハウス、畜舎等の雪下ろしを行う際には、ヘルメット等をかぶり、滑りにくい履物を履くなどし、複数人で作業を行う。
(6)大雪や吹雪等の悪天候時には、作業は行わない。
 冬季は、降雪等により施設や倉庫等の管理や巡回ができない場合もあることから、日頃から出入口等の施錠を確認するなど、防犯対策に留意する。

【野菜】
 雪害対策
  育苗床の設置に当たっては、日照、風向等の環境条件を十分に考慮するとともに、除雪や融雪促進剤の散布を行い、適期育苗に努める。
 寒害対策
露地栽培等における発芽期又は定植後の育苗期には、不織布等の被覆資材の利用等により地温の上昇に努める。また、生育初期に窒素質肥料の多施用を避ける等、適切な生育管理に努める。
  育苗に当たっては、外気温が低い時期には施設内が多湿となり、病害発生に好適な環境となり得るため、低温障害を受けないよう留意しながら、十分な換気を行う。
  また、病害が発生した場合には、速やかに防除を実施する。

【果樹】
 雪害対策
(1)事前準備
   積雪の多い地域においては、早期のせん定、支柱等による枝の補強、果樹棚の補強等に努める。特に苗木・幼木や改植後の間もない若木については、結束して樹冠を縮める、支柱により接木部を補強する等の対応を講ずる。
   積雪時の野そ被害を低減するため、樹幹へのプロテクター等の巻きつけ、忌避剤の塗布や散布、殺そ剤の投与等の対策に努める。
多目的防災網を設置している果樹園では、積雪による施設及び樹体の被害を回避するため、あらかじめ支柱から外す。
(2)降雪・積雪中の対策
   安全が確保できる範囲で、樹園地を見回り、除雪を行う。雪に埋まった枝は沈下しないうちに可能な限り掘り起こす。掘り起こしが困難な場合、スコップで雪に切れ目を入れる、又は、樹冠下の雪踏みを行う。
 寒害対策
(1)低温に弱いかんきつ類等の常緑果樹は、次の点に留意する。
  ① 寒害のおそれがある場合は、寒冷紗や不織布等で被覆し、樹体が直接寒風にさらされることや樹体の凍結を防ぐ。特に、苗木、幼木や改植後間もない若木は寒さに弱いため、コモや不織布等で樹体を保護する等の防寒対策に努める。
    また、かん水が可能な場合は、土壌の過乾燥を防止するためのかん水を実施する。
  ② 暴風垣や暴風網を設置している場合は、裾の部分の巻き上げ等を行い、冷気の停滞等を防止する。また、敷きわら栽培では、地表面での熱移動が妨げられるため、敷きわらの全面被覆は避ける。
  ③ 今後、収穫・出荷期を迎える中晩柑等においては、異常低温が予想される前に収穫適期の果実を収穫する。また、寒害等によりヤケ、苦み、す上がり等の果皮・果実障害が発生した場合には、出荷時にこれらの果実の混入防止に細心の注意を払う。
  ④ 冬期に開花から結実を迎えるびわについては、通常の袋掛けの上にアルミ蒸着袋を重ね掛けするなど、幼果の保温対策に努める。
(2)落葉果樹は、凍害のおそれがある場合には、主管部への白塗剤の塗布、わら巻き等の防寒対策を行う。

【花き】
 雪害対策
  育苗床の設置に当たっては、日照、風向等の環境条件を十分に考慮するとともに、除雪や融雪促進剤の散布を行い、適期育苗に努める。
 寒害対策
  露地栽培等における発芽期又は定植後の幼苗期には、不織布などの被覆資材のべたがけやマルチング等により地温を上昇させる。
  育苗に当たっては、外気温が低い時期には施設内が多湿となり、病害発生に好適な環境となり得るため、低温障害を受けないよう留意しながら、十分な換気を行う。
  また、病害が発生した場合には、速やかに防除を実施する。

【園芸用施設】
 降雪や降雪後の降雨によりパイプハウスが倒壊するおそれがある場合(積雪荷重がおおむね20kg/m2を超えると予想される場合)には、気象庁からその旨の気象情報が発令されることになっていることから、最新の気象情報を常に注視する。
 また、次の点を踏まえ、作業の安全確保と施設及び施設内作物の保護に万全を期する。
 事前の対策
(1)ハウスの被覆資材の破れや隙間の点検、補修等により、保温向上に努める。
(2)積雪により荷重が集中すると思われる箇所を特に補強する。
(3)基礎部が腐食している場合は、パイプの交換や補強資材により、強化を図る。
(4)基礎の沈下を防ぐため、谷樋からのオーバーフロー防止対策を講ずるなど、施設の保守管理と構造強化に努める。
(5)停電した場合に備え、かん水に必要な水を貯めておく。また、停電時に行う作業の内容及び手順、役割分担について確認しておく。特に、大規模施設園芸においては、予備電源については賃借を含め導入を検討するとともに、導入に当たっては既に所有している場合も含め事前に動作確認を行っておくこと。
 降雪直前からの対策
  チェックリスト(一般社団法人日本施設園芸協会「平成26年2月の大雪被害における施設園芸の被害要因と対策指針」(http://www.jgha.com/files/houkokusho/26/yuki.pdf)を活用して、保守管理を確認するとともに、積雪前に内部被覆を開放して融雪対策に努める。
  最新の気象情報による積雪深がハウスの耐雪強度を大きく上回る場合は、被覆資材を切断除去することで施設の積雪を防ぐ。

【水稲育苗用施設】
 水稲育苗用施設(特にパイプハウス)の積雪による破損や倒壊を防ぐため、次の点を踏まえ、施設の保護に万全を期されたい。
 積雪により被害が予想される施設は、積雪前に施設のパイプを撤去する。その際、アーチパイプのみの解体・撤去によっても、被害の軽減が期待できることに留意する。
 パイプの撤去が不可能な場合、事前に被覆資材を除去することにより、積雪による破損や倒壊を防ぐ。また、積雪深がパイプハウスの肩部を超えると被害が多くなることから、作業の安全を確保した上で、除雪等を適宜実施する。
 平年であれば降雪量の少ない地域においても、比較的短期間に多量の降雪が見込まれる場合は、必要に応じて被覆資材を切断除去することで積雪による破損や倒壊を防ぐ。
 水稲育苗用施設に被害が発生しても円滑に苗を確保できるよう、地域内の他の水稲育苗用施設に所在地や供給量等について、事前に確認を行う。
  また、融雪が遅れると見込まれる地域においては、融雪促進剤を活用するなど、気象動向に即した適期移植が図られるよう準備を進め、必要に応じて移植時期を調整する。その際、移植日や苗の老化、安全熟成晩限期(平均気温が12℃未満となり登熟停止すると仮定される時期)に留意する。

【茶】
 雪害対策
  積雪による棚施設の破損や倒壊を防ぐため、事前に棚施設から被覆資材を撤去する。やむを得ず、被覆資材が撤去できない場合は、風で広がらないように強く縛って固定し、被害の軽減に努める。
  また、積雪前に樹冠面に直接被覆し、融雪後に資材を除去することにより被害の軽減が期待できる。なお、樹冠面に融雪した場合は、無理な除雪や水による融雪は行わず、自然融雪を待つ。
 寒害対策
  寒干害(青枯れ)に対しては、かん水が可能な場合はかん水を実施するとともに、畝間・株元の敷草などにより、土壌の乾燥や地温の低下を防ぐ。さらに、風上側に防風ネット等による防風垣を設置する。
  また、被害が発生した場合は、浅く整枝して被害部を除くなど、摘採時に被害葉が混入しないようにする。

【畜産】
 寒冷対策
  特に幼畜・幼雛について、消化器病や呼吸器病の予防のため、適切な暴風・保温に努めるとともに、適切な換気にも配慮する。また、幼畜の保温のための機器については、ガスホース、配線及び吊り下げ金具を含め、使用前に異常の有無を点検する等により、畜舎の火災の発生防止に努める。
  畜舎内やパドックが凍結した場合は、砂や融雪促進剤等の散布を行い、転倒等の予防に努める。
  また、乳用牛及び肉用牛においては、飲水の凍結防止、飲水後の体温低下の抑制及び水槽周りの凍結による転倒防止が重要であり、飲水の加温や飲水器周辺への滑り止めマットの設置等の対策を講ずるよう努める。
 積雪対策
  積雪による畜舎や家畜の事故防止を図るため、安全には十分に配慮した上で、早めの雪下ろし及び畜舎周辺の除雪に努める。

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