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農業共済新聞

シーズン最後の初夏に出荷可能【ネットワーク東海5月2週号】

2021-05-07

 御浜町神木の市川茂昭(しげあき)さん(51)は、県の優良品種に指定されている中晩柑「サマーフレッシュ」約30㌃を栽培し、年間約10㌧を出荷している。温州ミカンや甘夏などのかんきつ類も合わせて約100㌃を作付けている。

 大阪府出身の市川さんは「子供の頃から田舎暮らしに憧れていた。東北地方や東海地方などに足を運び、その土地の農業に実際に触れたことが興味のきっかけ」と話す。知見を深める中、就農相談や研修制度が充実し、移住者の受け入れにも積極的な御浜町への移住を決めた。その後、地元のかんきつ生産者の下で研修を1年間受け、就農した。


↑「御浜町に移住して約20年になる」と話す市川さん

 サマーフレッシュは、ハッサクと夏ミカンを交配させた品種で、病害虫に強く初心者でも比較的管理しやすい。シーズン最後の5月に市場に出回る中晩柑で、他品種が出回らない初夏に食べられる貴重な品種。そのまま食べてもおいしいが、搾った果汁をすし酢の代わりにするなど、味わい方はさまざまだ。

 「農業は自然の影響から逃れられない」と市川さん。「病虫害や鳥獣害などを受ける年があるが、収穫時期の異なる数品種を栽培するなどし、年間の収入が安定するよう工夫している」と続ける。

 今後について「これまでの経験を生かし品質を追求した栽培を心掛け、産地を守っていきたい」と話す。

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