NOSAI三重は「信頼のきずな」で農家・地域の未来を支える活動をしています。

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

農業共済新聞

イチゴの土耕栽培40年 多様なニーズ応えたい【ネットワーク東海4月2週号】

2021-04-07

 「新鮮で完熟したイチゴを一番おいしい状態で届けたい」と話すのは、東員町南大社の齋藤学さん(59)。この地でイチゴの土耕栽培を40年、妻の千鶴さん(59)、母の卓生(たかお)さん(83)と3人で22㌃を手掛けている。


↑収穫作業中の齋藤さん。「定植、収穫作業とも人手不足を解消したい」と話す

 農業研究の道に進みたかったという齋藤さん。「イチゴ栽培を親の代で終わらせたくない」と就農を決めた。大変さの中にやりがいを感じながら、農作業に励んでいるという。朝は早くから摘み取り作業、午後はパック詰め作業を行う。

 栽培する品種は、花を着けやすい特性がある「かおり野」と、県内で出荷が無かったという「さがほのか」。かおり野は酸味が少なく、爽やかな甘さが特徴だ。収穫時期が11月中旬と早く、収量性に優れている。「香りが豊かな上、甘味が強い。口に含んだときのジューシーさを味わってほしい」と話す。

 さがほのかは多汁で強い甘味が特徴。果肉がしっかりしており、日持ちが良いという。売れ行きは好調で、四日市市の四日市合同青果へ1日平均150ケースを出荷。地元スーパーで朝取りイチゴとして購入できる。

 齋藤さんは、「ハウスイチゴは単位面積当たりの収量が多く、単価が高い。設備は低コストに抑えられるため収益につながりやすいが、栽培管理は大変」と話す。

 管理のポイントに挙げるのは育苗だ。「病気には特に気を配っている。良い味にするためには機械的な栽培ではなく、人の手を入れることが必要」という。

 今後も出荷量を増やしたいという齋藤さん。近年、頻発する大規模災害に備え、収入保険に加入した。「イチゴは将来的に、まだニーズがある果物だと思う。甘く食べやすいため子供さんに好まれるし、ビタミンCが豊富で美容に良いと女性にも人気がある」と話す。

ページトップ