NOSAI三重は「信頼のきずな」で農家・地域の未来を支える活動をしています。

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

農業共済新聞

移動販売で活路開く【ネットワーク東海2月2週号】

2021-02-10

 鈴鹿市中箕田町で米1.4㌶を栽培する杉本(すぎもと)憲洋(のりひろ)さん(36)は、大学卒業後に静岡県で就職したが、「父が作る化学肥料と農薬を使わない米のおいしさを広めたい」と5年ほど前に就農を決めた。

 「米をそのまま販売するのではなく、弁当や菓子として気軽に手に取ってもらおう」と考え、自宅の納屋を改装し、「農家カフェippongi」を開店。弁当のテイクアウトをしているが、同業者との競争があり、売り上げが伸び悩んだ。   

 そこで、「お客さんが来ないなら行けばいい」と移動販売を開始。月、火、金と曜日ごとに市内のエリアを分けて販売している。チラシや会員交流サイト(SNS)、口コミで個人宅や保育園、デイサービスなどに販路が広がったという。


↑毎週金曜日はデイサービスで移動販売

 妹の郁恵(いくえ)さん(29)は料理が得意で、米を使った料理や菓子作りを担当する。素材の味が生かされ、おいしいと評判だ。また、郁恵さんがデザインした温かみのある商品のパッケージも親しまれている。

 「商品のあられは祖父が昔から作っていたもの。祖父から母親へ、母親から私たちへと作り方が受け継がれた」と話す杉本さん。小麦粉を使わず米粉だけで作っているため、もっちりとした食感と米の甘味が楽しめる。幅広い年齢層に向けて、ゴマやカレー、ショウガ、青のりなど10種類の味を用意。カステラやポン菓子も販売している。

 「旅行好きなので、キッチンカーで全国各地を回りたい。例えば道の駅で1週間ほど滞在し、地場野菜と自分の米を合わせた料理を提供したい」と杉本さん。「出会った全国のお客さんのために、ネット販売を予定している」と話す。


↑「移動販売をすることで、より多くの人に食べてもらいたい」と杉本さん

▽問い合わせ=杉本さん☎080(3397)1800(水、木曜日は定休。土、日曜日は不定休)

ページトップ