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農業共済新聞

次世代につなげたい【ネットワーク東海11月2週号】

2020-11-11

 「伊勢いも」は、原産地の多気町津田地区を中心に江戸時代から栽培されるナガイモの一種。
 300年の歴史を誇り、「みえの伝統野菜」に登録されている。

 「JA多気郡伊勢いも部会」で伊勢いもを約5㌶栽培している。伊勢いもは一般的なナガイモと比べると水分が少なく、すりおろしたときの強い粘り気が特徴だ。タンパク質や脂肪、炭水化物を多く含み、“畑のウナギ”と称されるほど栄養価が高い。



 温かいご飯や刺身に掛けるとろろ、薄切りにして揚げた粘り気のあるポテトチップスとして楽しめる。多気町内のレストランで食べることもできるという。

 出荷時は大きさごとに3種類に分類され、溝の少ない芋は秀品として扱われる。その中でも、さらに形の良い球体の芋はAランクとされ、全体の約2%ほどだ。梅村斉(ひとし)部会長(65)は「本年産は8月の肥大期が猛暑であったため、小玉傾向が見られる」と話す。


↑伊勢いもの選別作業

 生産者の高齢化などの理由で栽培面積が減少しており、現在の生産量は30年前の10分の1ほど。皮が薄く傷つきやすいため、収穫や選別は手作業となり、多くの手間もかかる。収穫した中で形の良い芋を翌年の種芋として使用するが、形の良い芋が必ずできるわけではなく、栽培面の難しさもある。

 「生産量に対して需要は高い。生産量の向上が課題の一つだ」と梅村部会長。
「地域の伝統野菜の伊勢いもをこれからも作り続けていきたい。そして次の世代に伝えていきたい」と意欲的に話す。

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