NOSAI三重は「信頼のきずな」で農家・地域の未来を支える活動をしています。

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農業共済新聞

知名度向上と経営安定へ【ネットワーク東海4月2週号】

2020-04-09

レンゲ圃場で岸野さん



 雲(くも)出(ず)川の最上流に位置する津市美杉(みすぎ)町は、布引山地から流れ出る清流と緑に恵まれている。

 この豊かな自然環境の中、農家23戸から成る美杉清流米部会はJA三重中央の指導の下、水稲の特別栽培に取り組んでいる。作付面積は約25㌶。年間の系統出荷量は約50㌧で、「美杉清流米」として愛知県や三重県で販売している。NOSAIの損害評価員なども務める岸野(きしの)隆夫(たかお)部会長(66)は、他とは一味違うストーリー性のある農業を意識する。田植え、稲刈り、収穫後のおにぎり作り体験を企画。移植から食べることまでの一連の流れをイベント化している。消費者の目に見える形で農業を体感してもらうことと、生産者と消費者が顔を合わせる時間を大切にしているという。

 昨年1月には部会が「コシヒカリ」の籾(もみ)、玄米、精米でJGAPの団体認証を取得した。精米までの団体認証は東海地方初で、全国的にも珍しいという。当初の4戸の認証は20戸に増え、3戸が仮登録中だ。

 農業生産工程管理(GAP)は食品や労働の安全、環境保全などを管理する世界的な取り組みで、JGAPは日本GAP協会が農産物の品質確保や残留農薬検査の有無、適正な農場経営など約130項目を審査して認証している。

 美杉清流米はレンゲの緑肥などを活用して化学肥料を使わない。肥料や農薬の取り扱い方、水田や精米所に立ち入る際のルールは細かくマニュアル化されている。岸野部会長はJGAP認証取得について、「米のイメージアップや知名度の向上、安全性を意識した作業への転換、経営の安定化と耕作放棄地の発生防止などその効果は大きい」と話す。

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