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農業共済新聞

のらくら農園 【ネットワーク東海3月2週号】

2020-03-25

桑名市長島町にある「のらくら農園」の上(うえ)田(だ)周(しゅう)平(へい)さん(45)は、イチゴを栽培し自宅横の直売所や市内のリゾート施設などで販売している。主な品種は甘味が強く酸味が少ない「章姫」だ。

上田 周平さん


 元教師の上田さん。地元農家の元で研修後に独立し、今年で就農10年目を迎える。「祖母がイチゴを好んで食べていたことが印象に残っていた」と話し、広い世代が食べやすいイチゴを選んだという。

 新規就農において課題となる環境整備は、空きハウスを借りて初期投資を大幅に削減した。主流の高設栽培ではなく、土耕栽培を採用した。「今後も高設に変えるつもりはありません。独自性で勝負したい」と話す。

土耕栽培は、高設に比べて土による保温効果が高く、暖房費用がかからない。さらに、炭酸ガスが発生せず環境負荷が少ない。土に竹炭を混ぜ、土壌改善効果と同時に地域の放置竹林問題の改善も目指している。土耕栽培の難点である腰を曲げての収穫作業に対しては、専用の台車を活用。身体への負担が軽減している。

 また、上田さんは前職の経験を生かし、毎年近隣の小学生を招いて通年の農業体験を実施。「土に触れて自然の甘い恵みを感じてほしい。将来のお得意様になってくれたら嬉しい限りですね」と笑顔で話す。

6次産業化に取り組み、桑名市の老舗和菓子店と共同開発した氷菓「アイス饅頭」を販売している。イチゴの果肉と小豆の甘さ、ミルクのコクと1つで3度のおいしさを味わえる。

地元で親しまれているアイス饅頭


 上田さんは「大変な作業があっても明るい笑顔でイチゴを届ける人になりたい」と話す。

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