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農業共済新聞

データを取って勉強中【ネットワーク東海3月2週号】

2019-03-14

「牛も一頭一頭性格が違うんですよ」と丁寧にブラシを掛ける西田さん


 「松阪牛は多くの人が携わって大きくなったブランド。値が張るが、やはりその上質な脂は甘くおいしい。皆さんにもぜひ味わってほしい」と話すのは西田裕哉さん(30)。大紀町で松阪牛を肥育する祖父・西村節生さん(85)の後継者として2018年4月に就農し、黒毛和種85頭の飼育と水稲140㌃の栽培に取り組む。

 大学卒業後、食品会社に就職した西田さんだったが、子供の頃からあった農業で身を立てたいという思いが強くなり、4年半で退社。東京の日本農業経営大学校で2年間、農業経営を学んだ。本当にやっていけるのか不安はあったが、地元で就農すると決意した時は、家族や周りの農家が快く迎え入れてくれた。

 子供の頃に祖父を手伝った経験があったため、おおよその仕事の内容は分かっているつもりだったが、育てていた牛が死んでしまった時は大きなショックを受けた。どこが悪かったのか悩み、それまで以上に牛の体調と牛舎の環境に神経を使うようになった。

 牛の食欲や体温のチェックを徹底。様子がおかしいと感じたら、獣医師の叔父に相談して、病気の早期発見に努めている。「祖父や叔父からだけではなく、周りの肥育農家やJAからも多くのアドバイスをいただき感謝している」と話す。

 今後の目標は、120頭まで飼育頭数を増やすこと。その分の素牛の導入費や飼料費はもちろん、牛舎や堆肥舎、牛床に敷くおがくずの確保も必要になるが、楽しそうに話をする西田さん。
 「課題は多く経験は少ないが、やりがいがある。購入した牛がどのような血統で、どのような肉質や体重になるのかデータを取りながら勉強している。それらを生かして肉質の良い牛を安定的に育てていきたい。新入生なので一歩ずつですが」とほほ笑む。

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