NOSAI三重は「信頼のきずな」で農家・地域の未来を支える活動をしています。

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

農業共済新聞

加工特産化へ産官学が連携【ネットワーク東海7月4週号】

2018-07-25

辻さんと従業員たち


 東員町の有限会社アグリベース辻は同町役場や地域農業者、大豆加工会社と協力し、機能性に優れた「ななほまれ」を試験的に栽培している。

 東員町の「農業を核としたまちづくり」の一環として、農家と大豆加工会社が連携。収量向上や加工品開発、販路開拓を2017年度から実施している。農業者の所得向上などが目的だ。

 大豆栽培に詳しい三重大学の梅崎輝(てる)尚(ひさ)教授の指導の下、高付加価値大豆の選定でななほまれの実証栽培を計画。長野県野菜花き試験場で育種され、他品種に比べて機能性の高いタンパク質・β‐コングリシニンを約2倍含む。

 農研機構を中心に、大学や民間企業の連携体が研究。北海道情報大学のヒト介入試験による機能性解明研究では、血液中の中性脂肪低下などの効果が確認され、学術発表されている。

ななほまれの芽


 県内の作付け品種は「フクユタカ」がほとんどで、ななほまれが町内で栽培されるのは初めて。栽培期間がフクユタカと異なり、6月中旬に播種し、11月上旬に収穫する。

 この取り組みに参加するアグリベース辻は従業員7人で、水稲40㌶と麦30㌶、大豆30㌶を作付け。本年産で初めて、ななほまれを4㌶で栽培する。辻英治代表(55)は「従来と違った珍しい品種は、新鮮味があって面白い。収穫までの生育経過が楽しみ」と話す。

 四日市のミナミ産業株式会社が加工に協力する。創業以来60年近く豆腐など大豆加工食品の機器の製造販売や資材の販売。経験と実績があり専門技術を持つ。

 東員町の役場職員は今後の事業展開について「消費者に東員町のななほまれなどで作られた栄養的価値の高い大豆製品を提供できるよう、農業者と企業との連携をサポートしていきたい」と話す。

ページトップ