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農業共済新聞

充実の6次化へ【ネットワーク東海7月2週号】

2018-07-13

重人さんと息子の良太さん


 多気町の農業観光施設「五桂池ふるさと村」内で、イチゴとブルーベリー狩りを営む同町の河合重人(しげと)さん(60)。

 元料理人で現在は農業に従事する息子の良太さん(31)、農家仲間の花谷芙(ふ)美子(みこ)さんと共に、自家産イチゴやブルーベリーなどを使ったスイーツカフェ「ベリーカフェ」を先頃、オープンさせた。

 元々、多気郡多気町五桂地区はミカン栽培が盛んで、観光ミカン園も経営されていた。もっと地域を活性化し、集客できないかとの声が上がり、1984年に「五桂池ふるさと村」が整備され、誕生した。

 その後、冬場の観光資源にしたいと有志が集まり、ふるさと村内でビニールハウスによるイチゴ栽培とイチゴ狩りが始まった。

 95年、重人さんはハウスを現在の場所に移して、面積を2500平方㍍からイチゴ栽培をスタート。今では7200平方㍍まで拡張した。
 栽培品種は「章姫」を主軸に、「女峰」も扱う。

 来場者に一番良いものを取って味わってもらいたいという思いから、出荷はせず、全てイチゴ狩りに使う。イチゴの収穫が終わったハウスを一部活用し、新たにメロンの栽培に取り組む。

 一方、良太さんはイチゴのオフシーズンを狙い、ふるさと村内でブルーベリーのポット栽培を2500平方㍍で3年前に開始。青年等就農計画制度を利用して取り組んでいる。
 ブルーベリー狩りだけでなく、産直店などに出荷。好評なため、栽培面積を広げる準備をしている。

 カフェは中山間地域所得向上支援対策の補助を受け、河合さんたちが取り組む収穫イチゴ園近くの駐車場内にオープン。
 きっかけはイチゴ園近くに仮設トイレしかなく、きちんとしたトイレを設置したいと考えたこと。役場のアドバイスを得て、6次産業化も見据えた構想が実った形となった。

苺氷を提供する良太さん


 店内は大きな窓に沿ったカウンター、カラフルな椅子が並び明るい雰囲気だ。

 メニューは、完熟イチゴをマイナス30度で冷凍することで風味を損なわずかき氷にした「苺氷」、冷凍イチゴにグラノーラ、ソフトクリームを乗せた「ザクザク苺ソフトクリーム」、ジュース、スムージーを提供する。
 取れたてのブルーベリーやメロンを味わえるメニューも加えたいと考えている。

 まだ、メニューが限られることから、夏季限定の土日営業となっており、来年の本格オープンを目指す。

 現在は、自宅で行っている餅加工をカフェに移して、新たなメニュー開発に取り組む一方、高校生レストラン「まごの店」で有名となった相可高校食物調理科と共同でメニュー開発も考えている。

 重人さんは「これも息子の就農がなければ実現できないことだったかな」と笑顔で話す。

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