NOSAI三重は「信頼のきずな」で農家・地域の未来を支える活動をしています。

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

農業共済新聞

さらなる6次化へ【ネットワーク東海5月4週号】

2018-05-30

イチゴ園のハウスの中で水谷さん


「こうちく者が愛情いっぱいに育てた爽やかな香りのイチゴをどうぞ」とにこやかに話す水谷隆さん(64)。16年前に津市高野尾町で他の農業者と共に「有限会社こうちく男爵」を立ち上げ、県内最大級のイチゴ観光農園を経営している。

この地方では信念がしっかりしていて自分の考えを容易に変えないことを指す言葉「こうちく」を、水谷さんらは農園の名称に掲げる。

イチゴ園では敷地約2haにあるビニールハウス約1・5haで県育成品種「かおり野」を栽培する。この品種は甘い香りと果汁たっぷりでとってもジューシー。酸味が少なくて食べやすいことが特徴だ。

1シーズンに約2万人が県内外からイチゴ狩りに訪れる。

イチゴは地面から高い位置に棚を作り、その上で栽培することで直接地面に触れることなく衛生的に管理。さらに日々の細かな変化を観察しながら、理想の状態に近づけるよう水分と独自肥料でコントロールして育てている。

売店に並ぶイチゴを使った加工品


こうして手塩にかけて育てたイチゴをロールケーキやラスク、ギモーブ(マシュマロ)、プリン、ジャム、紅茶、ビネガーなどさまざまな商品に加工して販売。6次産業化に成功している。

また、水谷さんは若い頃から、地域の人々がイベント活動を通じてつながる「町屋百人衆」のまとめ役として地域興しに尽力。指導農業士として長年培った営農のノウハウや技術を提供するなど、若手農家の指導育成にも努めている。

この功績が高く評価され、2016年には公益社団法人大日本農会の緑白綬有効章を受章している。

水谷さんは「今後はお菓子屋さんとコラボした商品を作るなどし、さらに加工品の幅を広げ、売店の充実にもっと力を入れていきたい」と話す。

 
▽ホームページ http://www.koutiku-dansyaku.com/

ページトップ