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農業共済新聞

感謝の心でイチゴ作り 【ネットワーク東海3月4週号】

2016-03-24

 「私たちを受け入れ、携わってくれた皆さんのおかげで今までやってこられました。出会いと縁と地域に感謝しています」と話すのは、イチゴ農家の南圭輔さん(38)と妻の絵美さん(35)。伊勢市で「章姫」と「かおり野」を22㌃作付けしている。

「おいしさに感動してもらえるようなイチゴを作りたい」と話す圭輔さん

 実家は農業とは無縁だったが、大学卒業後のアルバイトで体験した農業にやりがいを感じ、就農を目指した。

 一度は県外の農業法人へ就職した圭輔さん。「その当時出会ったイチゴ農家のご夫婦の人柄と、イチゴのおいしさに感動したんです」と、イチゴ農家になることを決意。イチゴの栽培が盛んだった地元へ戻ってきた。

 ハウスも土地も倉庫も、全く何もないところからのスタート。初めは、苗の病気や自然災害などで何度も失敗し、苦労が絶えなかった。「知識も技術も資金も少ない中、育苗からハウスの建て方まで指導いただき、地元のイチゴ部会の師匠には大変お世話になりました」と振り返る。師匠に励まされ支えられて10年がたち、ようやく農家という職業になれてきたという。

 「今はハウスを増やし、地元の方に収穫の手伝いをお願いしています。今まで交流のなかった人達との繋がりもできますし、楽しんで収穫をしてくれるので、農業を通してイチゴハウスが笑顔の場になっていくと充実感が増しますね」と話す圭輔さん。
 

「家族と一緒に笑顔の『百笑(姓)』を目指します」と圭輔さん

 また、絵美さんは「農業は父親が常に子育てにかかわりながら、働く姿も見せることができます。家族が一つになれるところも魅力ですね」と、ビジネス以外の可能性も農業に感じていると話す。

 消費者に喜んでもらえるイチゴを作るため、研究や努力は欠かさない。これからは、自分たちが周りに助けられたように若い人達を助け、新規就農を応援したいという。

 「将来的には、イチゴの農園で、街の人達と交流できる憩いの場を作りたいです」と圭輔さんは話す。

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