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農業共済新聞

色彩選別でさらに高品質 【ネットワーク東海9月1週号】

2015-09-02

「農薬の成分量には常に気を使いますね」と話すのは、2012年から特別栽培米を作付けしている服部典正さん(45)。地元度会町を中心に水稲を約5㌶作付けし、そのうちの約6割に当たる3㌶で特別栽培米を作付けしている。

米を色彩選別機にかける服部さん

 きっかけとなったのは、米がすべて売れず余ってしまいどうしようか悩んでいた時、知人の飲食店が「低農薬の米なら買い取るよ」と声を掛けてくれたことだった。そこでインターネットなどで情報を集め特別栽培米を作る決心をした。

 特別栽培米は、その地域で慣行的に行われている節減対象農薬や化学肥料の使用状況に比べて5割以下に抑えなければならないため「最初は追肥の量がわからず、農薬の成分量にも気を使いすぎて、なかなかいい米ができませんでした」と苦笑交じりに話す。

 今では失敗する事も少なくなり、収穫量、品質ともに向上してきた。品質のさらなる向上を目指すため農機具や色彩選別機などを買いそろえた。出荷するまでにまず玄米を色彩選別機にかけてから精米し、次に小米選別機で割れた米や小米を取り除き、その後もう一度色彩選別機にかけるという念の入れようだ。これにより「虫食いの米や小石が混じることはほとんどない」と言う。また、おいしい米のひとつの指標としての食味値(100点満点で表示する場合、標準値は60~65点)は常に80点以上であり、目に見える形でもおいしい米を栽培していることがわかる。

 TPP交渉の行方に不安を抱える中、将来的には「作付面積を徐々に増やしていき年間を通して飲食店に販売していきたい。また個人向けにも充分販売できるほど収穫量を増やしていきたい」と力強く話す。

本年産の米を刈り取る服部さん

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