NOSAI三重は「信頼のきずな」で農家・地域の未来を支える活動をしています。

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

農業共済新聞

知名度アップへ一丸 【ネットワーク東海6月2週号】

2015-06-10

 食のプロも注目する三重の新ブランド「いなべ牛」の知名度を拡大しようと、みえいなべ和牛推進協議会が一体となり、生産基盤の経営安定化に向けて、地元を中心に試食販売やPR活動に力を入れている。
 
 いなべ市で肉牛の販売・普及促進の振興を図るため、2012年4月に肉牛部会、JA、全農、飼料会社および行政機関が一体となって、みえいなべ和牛推進協議会を発足。新ブランド「いなべ牛」の推進を開始した。

いなべ市大安町で飼育されている「いなべ牛」

 地元産の黒毛和種いなべ牛は、鈴鹿山系の伏流水を源とした滋味豊かな水、のびやかで冷涼な気候に恵まれた静かな環境の山麓の牧場で、ストレスなく健康に育った良質な黒毛和牛ならではの香ばしいうま味のある肉牛だ。

 同市大安町で黒毛和牛を肥育する宇賀新田肉牛組合(肉牛部会)は、4戸の生産者から構成され、年間約450頭を出荷している。米の産地でもあるいなべの稲作農家と契約し、地元の稲わらを飼料とし排泄物は堆肥にして水田に還元、安全で環境にやさしい飼育を実践。いなべ牛飼育の歴史は50年にわたり、この地で大切に継承されてきた知恵と技術を結集させ肉質の向上を目指す。

 いなべ牛と認定されるのは、肉質等級が5等級、4等級、3等級に格付けされたものだけ。牛肉の旨味に大きく関係するとされている「オレイン酸含有率」を計測し、脂肪の質の良い牛肉を数値的に把握して、口溶けと肉本来の風味に重点を置いた最上級の肉質を追求している。
 
 主に県内の四日市市の食肉市場へ出荷しているほか、神戸市の市場にも出荷。日本三大和牛「神戸牛」の本場でも、口の中でとろけるような食感、牛肉らしい旨味があると好評を得ている。

 10年「第1回神戸市西部市場銘柄和牛共進会」では、最高位の名誉賞を受賞するなど、さまざまな共進会・共励会で受賞している。東京で食のイベントに三重県産として参加し、全国的にいなべ牛をPRし、消費拡大に力を入れている。

口の中でとろける食感の「いなべ牛」

 いなべ牛を多くの人に知ってもらいたいと、JAみえきたファーマーズマーケット「いなべっこ」では、年に6回ほど試食販売を実施。来店者は「地元産のいなべ牛を知り、試食で食べたらおいしかったので買いました」と好評だ。

 肉牛部会代表の清水一也さん(56)は「牛舎は牛が過ごしやすい環境に保つことが大切。消費者の皆さまに喜んで食べていただけるような牛づくりを目指し、松阪牛や伊賀牛に負けない肉牛を提供したい」と話している。

ページトップ