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農業共済新聞

地元と都会を結ぶ拠点に 【ネットワーク東海6月1週号】

2015-06-03

 「地元と都会をつなぐ拠点になりたい。都会の人には、ここでふるさとを感じてほしい」と話すのは、津市美杉町にある「農家民宿なかや」の岩田二三男さん(59)。さまざまな体験活動を通じて、地元への貢献を図っている。

「ふるさとを感じてほしい」と話す岩田さん

 岩田さんは50歳を目前に将来を見直した結果、前職を早期退職し、美杉町へ家族と共に移住した。伊勢本街道を通る旅行者が利用していた地域唯一の旅館が廃業したため、人離れを食い止め、都会との接点を維持するために2009年から民宿を始めた。現在では国内外を問わず、年間約300人の宿泊客が訪れている。また地元民が集まる憩いの場としての一面もある。

 体験活動には米作りなどの農作業体験や、かまどでの炊飯体験などがある。宿泊客の希望に沿ったプランも提案しており、農山村地域を満喫することができる。これらの体験活動は、地域の人たちの協力を得て行っている。「自分にできないことは地元の方にも協力してもらってます。体験活動をお願いすることで地元の活性化にもつなげたいです」と岩田さんは話す。

宿泊客は、かまどでの炊飯体験ができる

 また、岩田さんは約60㌃の田んぼを、1年ごとに半分ずつ使用して水稲を栽培し、休耕している田んぼではレンゲを栽培している。農薬や肥料は一切使用していない。収穫した米は、道の駅や電話注文などで販売しており、翌年の3月には完売してしまうほどの人気となっている。

 今後は海外との異文化交流も考えているという。「日本の農山村地域の文化を、海外の方に見て、ふれて、体験してもらいたいです。日本にとっては人手となるので、どちらにもメリットがあるのではないでしょうか。逆に日本から海外へ行くというのも考えています」と岩田さんは話す。

「農家民宿なかや」の外観

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