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農業共済新聞

6次化で新たな道 【ネットワーク東海5月1週号】

2015-05-01

 松阪市にある三重きのこ園生産組合(高岡克司代表=71)では、菌床によるブナシメジ栽培を行っているが、2012年度に6次産業化の認定を受け、5月からブナシメジを加工した商品を通信販売する。

菌床ビンと商品を持つ高岡さん

 三重きのこ園生産組合は創業30年、4千平方㍍の施設にブナシメジを栽培し、主にスーパーに向けて出荷している。温度、湿度の管理と、徹底した衛生管理のもと栽培された密度の高いブナシメジは、歯ごたえと日持ちの良さが魅力だ。
 
 以前から、味も品質も同じだがA級品として販売できないブナシメジの活用を思案してきた。加工品として販売すれば、すべてのブナシメジに同じ付加価値を付けられると考え、開発に着手した。

 ブナシメジを使用した加工品は素材の味を生かした2品。「ぶなあおさ」はスケトウダラのすり身にブナシメジと、伊勢湾産のアオサが練り込んであるかまぼこ。真空パックで板のない仕様は、日持ちを良くし、ごみを減らす気づかいからだ。「ぶな天(仮名)」はすり身にブナシメジとアオサが練り込んである天ぷら。どちらもすり身の白と、きのこの黒、アオサの緑が相まって色合いがよい。

 切った断面からたくさん見えるほどブナシメジを使用し、しゃきしゃきとした歯ごたえのあと、ふわりとアオサの風味が広がる。「ぶなあおさ」はわさびじょうゆを付けても、おせち料理にも。「ぶな天」は調理せずそのままおやつ感覚でも。

味と日持ちが持ち味のブナシメジ

 すり身とブナシメジは水分の調整が難しく、空洞ができないよう蒸し方も思案。キノコのうま味を出すこと、魚肉との味の調和もはかり、1年半かけて試作を繰り返し現在の商品に至った。
 
 そのほかにも、ペーストにして離乳食や介護食用に更なる活用を行っている。

 「農家が生産するものを捨てるのはとても耐えがたいこと。すべての生産物の活用を考えるとさらなる道が開けると思います」と高岡さんは話す。今後は粉末に加工した商品やブナシメジを用いたサプリメントの開発に興味があるという。

 「ぶなあおさ」と「ぶな天」は、5月から通信販売を予定している。
 
 ▽問合せ先=三重きのこ園生産組合 0598-52-1550  

「ぶな天」㊧と「ぶなあおさ」

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