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農業共済新聞

種子から手塩にかけて 【ネットワーク東海4月4週号】

2015-04-22

 「種子からコチョウランを育てているのは日本でも少数です」と鈴鹿フラワーの熊沢博満さん(69)は自慢げに話す。

 鈴鹿市の「鈴鹿フラワー」は、熊沢さんと妻の美智子さん(67)が生産・販売する、コチョウランの専門店。巨大スピーカーから音楽が流れるハウス内で、約50種を栽培している。インターネット販売も行っており、入学・卒業や異動の時期には、需要が高まる。

 コチョウランは種子から育てると花が咲くまでに最低でも4年はかかる。そのため現在では、海外から開花前の苗を輸入し、国内で開花させる方法が主流だ。しかし鈴鹿フラワーでは自ら交配を行い、種子から栽培して開花させる、一貫した生産方法をとっている。中には出荷まで10年もかかるものもあるため、根気がいる作業だ。熊沢さんは「種類によっても異なりますが、最低でも2ヵ月は花が持つようにしています。花持ちに責任が持てないものは出荷しません」と自信を見せる。

 「採算性を考えると、人気のある種に的を絞って生産するのが正しいのかもしれない。でも単に作るだけではおもしろくない。いろんな種類を生産し、趣味的に、楽しみながらやっています」と熊沢さんは話す。

「楽しみながらコチョウランを育てています」と話す熊沢さん

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