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農業共済新聞

生産者の思い 伝えたい 【ネットワーク東海3月2週号】

2015-03-11

 名張市にある農産物直売所「土の香市場ハラペコあおむし」では、地元産の有機農産物を中心に扱っている。地場産トマトの加工品や、天然酵母のパンも人気だ。イベントにも積極的に参加しており、葛原結美店長は「農家さんの思いを消費者に伝えていきたい」と話す。

ハラペコあおむし店内

 生産者や農産物と消費者との懸け橋になりたいとの思いから立ち上げた「土の香市場ハラペコあおむし」は、今年でオープンから12年目になる。同名の絵本も存在するが、出版社にも問い合わせ許可を取っている。

 店内には数多くの商品が並んでいる。主に地元の有機栽培の野菜を取り扱っているが、葛原さんの出身校である愛農学園農業高校などさまざまなネットワークを駆使し、三重県では生産の少ない農産物を全国から取りそろえている。さらに地元産のトマトを使った加工品や地元産大豆使用のみそやしょうゆなどもあり、おみやげなどとして人気が高い。地元の天然酵母を使ったパンも人気商品のひとつだ。

店舗前で開かれた「里の市」

 また、2014年12月から毎週水曜日に農産物の直営市場「里の市」を開催している。地元は有機農業への関心が高いこともあり、子供連れをはじめ、多くの人が集まる。農家が直接農産物などを販売しており、生産者と消費者が接する貴重な機会となっている。伊賀オーガニックフェスタや三重オーガニックマーケットなどといった有機農業のイベントにも積極的に参加している。

 葛原店長は、「かつては自分もそうだったが、消費者はよりよいものを自分や家族のためにと有機農産物を求めている。しかし農家は土や水など、自然を大切にし、丹精込めて農産物を生産している。そうしてできた農産物を自分たちだけのためにというのは、もったいないと感じるようになりました」と話す。

 今後は畑の見学会を開催する予定だという。実際に目で見て、体験してもらうことで、生産者がどのような思いで農産物を作っているのかを知ってもらうのが狙いだ。

人気のパンを袋詰めする葛原店長(左端)

 「将来の食糧難が危惧されている中で、これからの時代はお金を払って野菜を買うというのではなく、わけていただくという概念も必要になってくると思います。農家さんのことを知ってもらうことでこういった考え方にもつながればと思います」と話す。そういった考え方の中には消費者に農家を応援してほしいという願いも込められている。

 「農家さんの思いを伝えていくのが『ハラペコあおむし』の役目です。売り上げよりも農家さんを応援しているということが楽しいです」と葛原店長は話している。

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