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農業共済新聞

“ここだけ”の味を提供 【ネットワーク東海4月1週号】

2014-04-04

 「水ギョーザは中国では最大のおもてなし」と話すのは、松阪市の有限会社田園、代表取締役古御門侑さん。3月3日にレストラン私房中華「旬の菜(はな)」を開店した。田園の田畑やハウスで栽培した新鮮な野菜をふんだんに使用した餃子が主なメニューだ。

念願の店を開店した古御門さん「一個一個を丁寧に包んだ、ちょっと贅沢なギョーザを作っています」と話す。

 ギョーザの発祥地、中国では、焼きギョーザではなく水ギョーザが主に親しまれている。たっぷりの肉と野菜が凝縮された水ギョーザはヘルシーで、離乳食にも活躍する。あんには自分たちの手で育てた新鮮な野菜を包むため、具の種類も無限にできる。

 北京出身の古御門さんは、本場の味と文化を伝えたいと思い、ギョーザをメインに扱うレストランを事務所の一部を改装して開店。ハクサイ、ニラ、シイタケをはじめ、カリフラワー、コマツナ、ナバナなどギョーザには珍しい素材もメニュー表に並ぶ。旬の野菜を使うメニューは季節で変わり、四季を通して味わう一連のメニューこそが一つの商品であると考えている。

 素材となる野菜は、夫の正祐さんの作付する水稲(8.7㌶)の育苗が終わった後のハウスを10年前から有効活用している。足りない素材は地域の農家から仕入れる。皮の小麦粉、ひき肉ともに三重県産で、米ももちろん自家生産の古御門ライス「夢ごこち」を使用している。

 昨年10月に6次産業化の認定を受けたが、衛生上の基準を満たす難しさや、商品化のため同じ大きさ・重さの加工品を生産すること、販売者にアプローチして販路を確保するなど、農業者として経験がなかった分野で難しさを実感しているという。

酸味の効いたスープに餃子が入った酸辣湯(サンラータン)

 「一個一個を、丁寧に包んだちょっと贅沢なギョーザを作っています。お客さまから直接感想を聞き、商品を改善していきたいと思いレストランを作りました。ここに来ないと食べられないオンリーワンの味を目指しています。」と古御門さんは意気込みを語る。

 旬の菜は現在3人で経営しており、今後はインターネットとデパートで「古御門餃子」の全国販売を予定している。またインゲン・ナス・フェンネル(ハーブ)を素材とした新メニューも考案中。

 親子で楽しみながら農業を知る場所の提供、店舗でのギョーザ作りなどの食育体験も行っていく予定だ。「農業を担う一人として、念願のギョーザを作り、地域に還元できたらと考えています」と古御門さんの夢は未来へと続く。

問い合わせ:私房中華旬の菜(0598-58-3588)

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