農業共済新聞

昔ながらの製法で田舎こんにゃく作りを 【ネットワーク東海1月1週号】

2012-01-05

一つ一つ同じ大きさのこんにゃくに丸めていく藤田さん

 「生のコンニャクイモを使って、昔ながらの製法で一つ一つ手で丸めた田舎こんにゃくを作り、30年になります」と話すのは、津市美杉 

町の藤田てい子さん(65)。コンニャクイモの栽培と、加工・販売をしている。 

 同町の八知地区は「八知玉」と呼ばれる良質のコンニャクイモの産地だったが、高齢化や単価の低迷、獣害などで生産農家が年々減少。地域の催事で、田舎こんにゃくの販売に人気があるのを見た藤田さんは、こんにゃく作りに興味を持ち、自宅で生産を始めた。 

その後、商工会などから地域の特産品として製造していくことを勧められた藤田さん。芋の栽培から自分で行う、味しみがよく、つやと粘りと歯ごたえのあるこんにゃく作りに本格的に取り組み始めた。 

 コンニャクイモは、JAに協力を求めて確保し、洗ってゆで上げ、皮をむいて1年分を冷凍保存。藤田さんのこんにゃくは、あく抜きをして真空包装するので、水洗いするだけで料理に使える。また、ユズやシイタケ、モロヘイヤなどを加えたこんにゃくなど、種類も豊富だ。 

 おせち料理に入れる「手綱こんにゃく」は、神馬につける「手綱結び」を象徴し、五穀豊穣の願いが込められている。 

 藤田さんは「これからも郷土に伝わるこんにゃくを作っていきたい」と話してくれた。 

昨秋収穫したコンニャクイモ

 

           

    
「刺身やおでん、煮物と年中重宝するこんにゃくです」と話す藤田さん

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