農業共済新聞

かんきつジュースの加工で消費促す 【農業共済新聞11月4週号】

2011-11-24

個人農家からの受託が約7割を                占めるジュースの製造作業

 温州ミカンや各種の中晩柑類で果汁100㌫のジュースを生産する、熊野市の株式会社「夢工房くまの」(大西誠代表取締役・従業員8人)では、収穫期に合わせ先月末から今シーズンの稼動をしている。

 農家の高齢化などを原因とした、紀南地域の基幹農作物であるかんきつ生産量の減少と、消費の冷え込みを食い止めるため、県が「紀南地区活性化施設」を建設。かんきつ果汁の搾汁・充填加工機器を含めた施設を県や市、生産組合などの事業所が整備した。

施設の運用は、熊野市と御浜町、紀宝町のかんきつ農家や生産組合など25者が出資し、2006年9月に設立した同社が行っている。

 搾汁機は、ミカンを皮ごと搾らない「インライン方式」というアメリカ製のもので、農家の意見を取り入れて導入した。果皮にある苦味や油分が入りにくいように設計され、1日3・6㌧のかんきつを処理し、1500㍑のジュースを生産できる。

 「今までは傷があるだけで商品にならなかったミカンが、とてもおいしいジュースになった」と地元農家は喜ぶ。また、搾りかすは、畜産農家の飼料として利用されている。

山﨑マネージャー

 同社の山﨑章吾マネージャーは「自社販売のジュース、受託搾汁ともに、少しずつ取扱いを増やしていきたい。味にこだわったどこにも負けない独自のジュースとして、各地のホテル、レストラン、販売店へと販路を拡大したい」と意気込む。

「夢工房くまの」の製品

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